クロストーク前編

CROSS TALK PART1

思いも寄らない化学反応が生まれる!
いま、グループ会社のコラボ提案がおもしろい。

日本創発グループは、約3,000人の社員を抱えるグループ会社です。
ここ最近、グループ内の横の繋がりを活かしたコラボ提案が、各社内で話題になっています。
コラボ提案とは一体どんなもの? どのように生まれるの?
今回は、グループ内企業で営業職として働く3名にコラボ営業の魅力について語ってもらいました。

A×B=可能性無限大!
異業種コラボが
新たな未来をつくりだす
(左から、大槻、川上、齋藤)
入社して8年目の方からまもなく20年目に突入される方まで、皆さんさまざまなキャリアをお持ちです。まずは、現在担当されている業務内容について教えてもらえますか。 大槻 ワン・パブリッシング(以下、ワンパブ)で、小中学生とその保護者、学校の先生などに利用されているwebメディア『学研キッズネット』のプロデュースを担当しています。ユーザーが無料で利用できるサイトなので、クライアントから費用を頂戴して、広告を掲載することがマネタイズのメイン。
さらにそこから派生し、自分たちのメディア運営やコンテンツ制作のノウハウを活用して、クライアントのwebサイトや動画の制作、リアルイベントの運営、オンラインイベントの配信、さらには学校で配布する教材の制作など、クライアントが抱える課題を解決すべく幅広い提案を行っています。
川上 私もワンパブのメディアソリューション部に在籍しており、主に『FYTTE』という30~40代向けのヘルスケアメディアと料理媒体の広告営業を行っています。サイト上に広告を掲載したり、タイアップ記事を作ったりすることはもちろんですが、最近では『FYTTE』ユーザーのコミュニティ組織を作ってそのコミュニティを使った提案をしたり、クライアントと一緒に書籍を作るような書店流通型のソリューションも展開したりしています。これは一例で、クライアントの課題に合わせて、様々なソリューション設計を行っているので正直、目が回りそうなくらいの忙しさですが、楽しくて刺激的な毎日です。 齋藤 東京リスマチック(以下、リスマチック)は印刷会社なので、基本はクライアントから相談された内容を印刷物の形にして納品するのですが、私がいるチームは特に、最終的な納品物が印刷の領域におさまらないような案件について、営業のサポートを行っています。企画段階から納品するまですべての工程に携わっているので、webサイトのデザインをチェックする日もあれば、展示会の施工や閉店後の店舗装飾に立ち会うことも。どんな相談も断らないというスタンスで、業務に取り組んでいます。
グループ内コラボ事例(1)ワン・パブリッシング×東京リスマチック 一言でソリューション営業と言っても、かなり幅広い提案をされているのですね。ではここからは、日本創発グループ内の会社同士で協業した、コラボ提案の事例について教えてください。 齋藤 先日、あるアパレルメーカーから『次の季節に注力したい商品を店頭で販促するにあたって、影響力のあるインフルエンサーを起用したい』というご相談をいただきました。ワンパブは著名なインフルエンサーのキャスティングを得意としていると記憶していたので、これは一緒に何か提案できるなと。
結果、ブランドに合ったインフルエンサーのキャスティングとweb記事・動画のコンテンツ制作をワンパブ、それらの素材を実店舗の売り場の販促物に落とし込む部分をリスマチックという協業で提案しました。
川上 双方の強みを活かした良い例だったと思います。今は、それぞれが持っている商材やソリューションを掛け合わせて提案していく形ですが、今後もう少し実績が増えてきたら、両社で新しいソリューション開発にも取り組んでいくつもりです。
グループ内コラボ事例(2)ワン・パブリッシング×キャドセンター 大槻さんが担当されている『学研キッズネット』でも、グループ内でのコラボ企画があるそうですが、話せる範囲で構いませんので教えてもらえますか。 大槻 まだ提案段階なのですが……『学研キッズネット』は子ども向けのコンテンツ制作のノウハウを持っているので、グループ会社が持っている強みと掛け合わせた企画を進めています。
ひとつはキャドセンターとのコラボ企画。キャドセンターは3DCGの制作技術に長けた会社で、VRを使ったプラットホームを持っています。従来は大人を対象にVRのコンテンツを作っていますが、それを子ども向けにカスタマイズして、たとえば学びや遊びの要素を盛り込んだVRの工場見学が作れないか一緒になって検討中です。『学研キッズネット』の教育的な知見を加味することで、学校の授業を通じて子どもたちへの広報活動を行いたいクライアントから協賛が得られないかなと思っています。 確かに、コロナ禍で工場見学が軒並み中止になっている今だからこそ、実現できれば大きな意味がありそうですね。
グループ内コラボ事例(3)ワン・パブリッシング×アプライズ 大槻 もうひとつは、全国の幼稚園・保育園に向けたサンプリングプロモーションを展開するアプライズと組んで、クライアントから依頼されてワンパブが制作した絵本を園に配ってもらうというコラボです。配布後のアンケート回収や読み聞かせイベントなども可能だということで、これらをひとつのパッケージにしてセールスしています。 各社単独での提案もバラエティ豊かだと感じましたが、グループ会社内で商材やアイデアを掛け合わせることで、提案内容の可能性もぐっと広がるのですね! 齋藤 本当に『提案の幅が広くなった』、これに尽きます。これまでリスマチックでは、クライアントが売りたい商品やサービスと、エンドユーザー(カスタマー)とのリアルな接点におけるアイテム(実店舗に置くPOP等の販促物など)を中心に対応・提案をしてきました。広い意味での『接客』ツールと言えると思います。ただ、そのリアルな接点の場に人を呼ぶ『集客』というところは、これまで提案することが難しかったんです。
でも、ワンパブが展開しているメディアやサービスの力があれば、欠けていた部分を埋めることができます。今までいただいていた仕事の、もう少し上流の部分から提案ができますし、近い将来、クライアントからもそのようなご相談が増えるではないかと思っています。 ちなみに、ワンパブとリスマチックは月に一度定例会を開き、提案中のクライアント情報などを共有しているとのこと。日本創発グループには、まだまだたくさんの会社が名を連ねています。それぞれがお互いに情報を共有し、交流を深めることで、まだ気づいていないベストパートナーがいるかもしれませんね。 次回は、3名の仕事に対する向き合い方や今後の展望をお伝えします。

プロフィール

2002年学習研究社(現・学研プラス)に入社。来年で入社20年目。最初の10年間は編集職、残りの10年間はクライアント向けの広告営業およびソリューション営業に携わる。現在は、小中学生向けのポータルサイト『学研キッズネット』のプロデュースを担当。自社メディアでの広告掲載のみならず、クライアントのwebサイトや動画の制作、学校へ配布する教材制作などにも着手している。
2011年学研パブリッシング(現・学研プラス)に入社。2年間マーケティング部で書店流通に携わった後、ヘルスケアマガジンの編集を経て、広告営業セクションへと異動。現在は、メディアソリューション部で『FYTTE』や料理媒体を担当し、ソリューション営業やWEB・雑誌営業に携わっている。
2014年東京リスマチック入社。新宿センターで店舗の受注スタッフとして約2年間勤務した後、現在の業務の前身である営業サポートチームに異動。クライアントからの印刷物の依頼がメインではあるが、印刷系の相談対応にとどまらず、ここ数年は特に、グループ会社のソリューションを活かした幅広い提案と対応力で他社との差別化をはかっている。